新築電気工事の坪単価と単価表の見方|山梨県の工務店・元請け向け
電気屋から戻ってきた見積りが「電気工事一式」の1行で、坪単価に直すといくらなのか、その数字が高いのか安いのかを判断できません。新築を請け負う工務店やハウスメーカーの積算では、これが毎回の悩みどころになります。坪単価は積算の結果として出てくる数字であって、その単価で工事を発注しているわけではありません。
本記事では山梨県で電気工事を行う株式会社e.Amberが、新築電気工事の坪単価が何を含んだ数字なのか、単価表はどの単位で作られているのか、一式見積りの中身をどう分解すれば比較できるのかを順に解説いたします。

記事監修者
株式会社e.Amber
代表取締役 齊藤 愛一郎
第一種電気工事士1級|電気工事施工管理技士
2018年に甲斐電工として開業、2023年に法人化。南アルプス市を拠点に、山梨県全域で電気工事を承っています。電気でお困りのことがありましたら、e.Amberにお気軽にお声がけください。土日対応・即日対応可能です。(登録電気工事業者 山梨県知事登録第20250010号)
新築電気工事の坪単価は、何を含んだ数字なのか
坪単価は、電気工事の総額を延床面積で割った数字です。積算の現場では逆の順序で作業していて、図面から器具と配線を1つずつ拾って積み上げた総額が先にあり、坪単価はその結果を後から割り戻した参考値になります。
同じ坪数でも金額が揃わない理由
延床30坪の住宅を2棟並べても、コンセントが40口の家と60口の家では配線の長さも器具の数も変わります。さらに片方にIHと電気温水器が入っていれば200Vの専用回路が増え、分電盤の回路数も上がるため、坪単価だけを並べても比較になりません。
坪単価が役に立つのは、過去に自社で建てた同じ仕様帯の物件と突き合わせるときです。仕様が揃っていれば概算の当たりを付ける道具になりますが、他社の数字と比べる用途には向きません。
坪単価を上下させる4つの要素
この4つが分かれば、図面を見る前でも金額の幅はおおむね見当が付きます。逆にここが決まっていない段階の「一式」は、どの電気工事店が出しても幅のある数字にならざるをえません。
電気工事の単価表は「拾い」の単位で作られている
単価表とは、拾い出しの単位ごとに手間と材料を決めた一覧のことです。新築の電気工事では、器具は1か所あたり、幹線はメートルあたり、分電盤は1面あたりというように、単位が項目ごとに違います。
| 拾いの項目 | 数える単位 | 金額が動く条件 |
|---|---|---|
| コンセント・スイッチ | 1か所 | 露出か埋込か、防水型か、200Vか |
| 照明器具の取り付け | 1灯 | 引掛シーリングか直結か、天井高 |
| 屋内配線 | 1mまたは1回路 | ケーブルの太さ、通す経路の難易度 |
| 幹線(引込から分電盤まで) | 1m | 契約容量、引込の距離と経路 |
| 分電盤 | 1面 | 回路数、単相2線式か3線式か |
| 弱電(LAN・TV・インターホン) | 1か所 | 配線を新設するか、空配管だけか |
2社の見積りを比べるときは、まずこの単位が揃っているかを見てください。片方が「コンセント1か所」に器具代を含めていて、もう片方が器具を別途にしている場合、単価だけを並べても安いほうが実際に安いとはかぎりません。
数量の拾い違いは単価差より大きい
単価が1割違っても総額は1割しか動きませんが、コンセントを10か所拾い落とせば、その分は着工後に追加として出てきます。見積りを突き合わせるときに効くのは、単価より数量の一致で、図面の口数と見積書の数量が合っているかを先に確かめるほうが早く済みます。
山梨県の新築で一式に入るもの、別途になるもの
「電気工事一式」という書き方をしたとき、どこまでを含めるかは電気工事店ごとに違います。e.Amberでお出しする見積りでは、次のように分けてご案内しています。
| 区分 | 含まれるもの | 金額 |
|---|---|---|
| 新築の電気設備一式 | 屋内配線、器具付け、分電盤、受電までの手続き | 要見積り |
| 電灯・動力の幹線工事 | 引込から分電盤まで、動力を使う場合の三相の引き回し | 要見積り |
| 弱電設備 | LAN配線、インターホン、テレビ配線 | 要見積り |
| 照明器具・インターホン本体 | 施主支給か当社手配かで分かれる | 別途 |
| エアコン本体と取り付け | 引き渡し後の工事として分けることが多い | 別途 |
器具を施主支給にするか当社手配にするかで、見積りの組み立ては変わります。支給の場合は取り付け手間だけを計上しますが、現場に届く時期が遅れると工程に響くため、納期を先に決めておいていただくほうが安全です。
山梨県内であれば、現地調査とお見積りは市町村を問わず無料で承っています。工事メニューごとの金額は対応範囲・料金一覧にまとめています。
図面から見積りを出すまでに必要な4つの情報
新築の電気工事は図面から拾って積算するため、平面図と電気設備図があれば金額を組み立てられます。そのうえで、次の4つがはっきりしていると、現地に伺う前に概算をお伝えできます。
図面がまだ固まっていない段階でも、延床と部屋数だけで幅のある概算はお出しできます。詳細が決まってから金額を確定させる進め方でも、工程には間に合います。
見積りが出るまでの日数
図面をお送りいただいてから、拾い出しと積算に数日いただきます。仕様の変更が続いている段階であれば、確定を待たずに一度概算をお出しして、変更のたびに差分だけを調整する形にするほうが、双方の手間が少なく済みます。
山梨県の新築現場で工程がずれやすい場面
電気工事は上棟から引き渡しまでの間に、配線・器具付け・受電と3回現場に入ります。この3回のどこかがずれると後工程が全部動くため、工程表を組む段階で押さえておきたい点があります。
電力会社への申請は工程の外側にある
受電の手続きは電力会社の側で日程が決まるため、こちらの工程表どおりには動きません。引き渡し日から逆算して申請の時期を決めておく必要があり、とくに単相3線式への切替や容量の変更が絡む場合は日数を多めに見ていただくほうが安全です。
申請の手続きそのものは当社で代行いたします。切替工事の流れは増設単相3線式工事のページで解説しています。
壁を閉じる前に配線を終える
屋内配線は、断熱材と石膏ボードが入る前に通し終える必要があります。ここで1日ずれると大工工事が止まるため、上棟の日程が動いたときは早めにご連絡いただけると、こちらの職人の配置も組み直せます。
北杜市や富士北麓は冬期の外仕事に日数を見る
標高の高い地域では、引込やメーター取り付けといった屋外の作業が積雪と凍結の影響を受けます。八ヶ岳南麓や富士北麓で冬に引き渡しを設定する物件では、外部の作業を先に済ませる順序で工程を組んでおくと、後半で詰まらずに済みます。
山梨県で新築の電気工事を外注するときの進め方
初めてお取引いただく場合でも、図面をお送りいただくところから始められます。現地調査とお見積りは無料で、金額をご覧になってから発注を決めていただけます。
山梨県内であれば、市町村によって金額が変わることはありません。甲府市・甲斐市・南アルプス市・笛吹市・北杜市を含め、県内全域を同じ料金で承っています。
戸建て以外の新築については新築の電気設備工事のページ、法人からのご依頼全般については山梨県の法人向け電気工事|対応する工事と料金の考え方で解説しています。
よくある質問
A延床と部屋数、コンセントと照明のおおよその数をお知らせいただければ、幅のある概算をお出しできます。確定した金額は図面から拾い出したうえでのご案内になりますが、企画段階の当たりを付ける用途であれば概算で足ります。
A継続してお取引いただく前提であれば、拾いの単位ごとに単価を整理したものをお出しします。物件ごとに条件が変わる項目は幅を持たせた形になりますが、社内で概算を組んでいただく材料にはなります。
A承ります。取り付け手間だけを計上する形でお見積りします。現場への納品時期だけ先に決めておいていただけると、工程を組みやすくなります。
A山梨県内を基本にしており、県境に近い現場は移動時間を見たうえでご相談を承ります。物件の場所をお知らせいただければ、お伺いできるかどうかをその場でお答えします。
まとめ|山梨県で新築の電気工事を発注する前に
図面の口数と見積書の数量が合っているかを見ておいていただけると、そこから話が早く進みます。単価の差より数量の拾い違いのほうが総額に響くので、比較のときは数量から先に突き合わせてください。
拾い出しと積算、電力会社への申請、現場での施工は電気工事士の資格と登録が要る範囲なので、そこはe.Amberにお任せください。図面をお送りいただければ内訳付きでお見積りをお出しします。
現地調査とお見積りは無料で、金額をご覧になってから発注を決めていただけます。金額を見たうえで今回は見送る、というご判断でも費用はかかりません。
山梨県で新築の電気工事の発注先をお探しでしたら、物件の場所と図面をそのままお送りください。e.Amberがお受けします。

